朝日岳方面遭難対策協議会

第51回長野・岐阜・富山三県山岳遭難防止対策連絡会議

2009-11-11

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朝日遭対協協議会長の挨拶

昨日、第51回長野・岐阜・富山三県山岳遭難防止対策連絡会議が地元、富山県朝日町で開催されました。毎年、三県で持ち回りでやっているのですが、今年は富山県の番でしかも朝日岳方面遭対協が担当だったのです。

朝日岳登山の登山口に当たる小川温泉元湯 ホテルおがわを会場にして、たくさんの山岳遭難対策関係者が集まりました。 会議の内容は、各県の山岳遭難の発生状況などの報告や、今年のゴールデンウィークに発生した北アルプス鳴沢岳における遭難事故の際における実際の救助活動の経緯などが発表されました。

わが朝日岳方面遭対協からは、入善署の中村隊員が丸山分隊長が考案した丸山式レスキューウイングについて発表しました。丸山式レスキューウイングというのは、ヘリによるホイスト作業際に吊り下げられた隊員が回転する場合があり、これを抑止する目的で考案されたものです。報道関係者も多数来ておられたのですが、大いに注目を浴びていたようです。

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丸山式レスキューウイングを実際に使用した動画をもとに説明する中村隊員

また、朝日遭対協の清水隊員が朝日岳遭対協の遭難対策訓練の様子を中心に最近の取り組みについて、写真を交えて発表しました。

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決議文を読み上げる南部隊員

そして最後の会議の決議を朝日遭対協の南部隊員が読み上げ、会議は終了しました。 会議のあとは、盛大に懇親会が行われ、おおいに情報交換がなされたようです。

なお、朝日岳方面遭対協が発表に使ったプレゼン用ファイルは以下においてありますので、興味のある方はご覧ください。パワーポイント形式のファイルです。

登山届回収箱設置

2009-09-16

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大平林道ゲートに取り付けられた登山届回収箱

近年、登山客が増加傾向にある負釣山、大地山及び初雪山における遭難事故発生時の対策として、それぞれの登山口において登山届を記入し、回収するための「登山届回収箱」を設置しましたので、それぞれの山に登山等される方は、登山届を提出してくださいますようお願いいたします。

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大地山登山口(夢創塾内)

下の廊下

2009-08-24

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S字峡

8月22日(土)~23日(日)の日程で、お隣の宇奈月方面遭対協のメインエリア、下の廊下の視察に朝日岳方面遭対協の山岳救助隊員4名で行ってきました。

日程短縮のため、関係各方面のご協力を得て、一般登山客は利用できない関西電力黒部専用鉄道の上部軌道を使って仙人ダムまで一気に入ることが出来ました。

仙人ダムから十字峡まで旧日電歩道を往復した後、仙人ダムよりさらに下流の阿曽原温泉小屋に宿泊、翌日水平歩道を欅平まで下山するという日程です。十字峡より上部は残雪が残り、ルート未整備につき今の時点では通行不能ということになっています。

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旧日電歩道を行く

仙人ダムよりしばらくは右岸の車道を進みます。車道が尽きたところで黒部川本流にかかる吊り橋を渡り、急な道を一登りするといよいよ旧日電歩道の始まりです。岩壁の岩を穿って作られた道は細く、絶対に道を外せない険しいところです。途中、S字峡や半月峡などの名所を眼下に望みながら先へ進みます。

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十字峡

やがて劒沢にかかる吊り橋に到着すると、そこが有名な十字峡と呼ばれる地点です。黒部川本流に対して、劒沢と棒小屋沢が同じ地点で合流しているために、川が十文字になって見えるところです。記念撮影をして往路を戻ります。

仙人ダムまで戻り、さらに下流にある今夜の宿泊地、阿曽原温泉小屋へ向かいます。阿曽原小屋は元富山県警山岳警備隊にして、宇奈月方面遭対協の主要メンバーである佐々木泉氏が経営する山小屋です。夜は大いに語り合い、懇親を深めることが出来ました。

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阿曽原温泉小屋

翌日は、水平歩道を通って、欅平まで戻る行程です。水平歩道は旧日電歩道よりもさらに川原から高い位置にあり、やはり岩を穿った細い道です。高いところでは数百メートルもあり、高所恐怖症の人にとってはかなり恐ろしいところです。

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大太鼓付近

昼過ぎに欅平に無事到着して、今回の視察は終了しました。

最後になりましたが、ご協力いただいた関係各方面には深く感謝の意を表したいと思います。

水平道開通!

2009-07-21

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整備の様子

残雪の状態がよくなく、通行止めにしてあった朝日岳水平道ですが、20日にパトロールしたところ、だいぶ融雪が進みいい状態になってきていたので、整備して通行止めを解除しました。

ただ、雪が残っている箇所もあるので、踏み抜きには気をつけてください。あと、木道に雪が乗っている箇所では、境目の部分が凍っていて滑りやすいので、木道の前後は特に気をつけましょう。

雪が解けたところから、お花も咲き出しています。お楽しみに!

水平道の様子

2009-07-14

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急な雪渓

7月11日~13日の日程で、朝日岳方面遭対協の夏山パトロール事前パトロールが実施されました。私は11日、12日と参加したのですが、12日にいわゆる水平道を見てきました。その時の危険箇所の写真などをアップしておきましょう。

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雪渓の横断

このような急な雪渓を横断する箇所もあります。

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鎖場の様子

鎖場付近も崩壊が激しく、通行困難な状態でしたが、朝日小屋のほうで応急処置がなされて現在は、いい状態です。

今年は雪は例年よりも少ないものの、雪の残り方がいやらしく、今の時点では水平道は一般登山者通行止めになっています。残雪の消え具合を見て通行可能にする予定です。詳しい情報については、朝日小屋朝日岳情報 のコーナーをごらんいただくか、朝日小屋(TEL 0765-22-1972)にお問い合わせください。

谷口式レスキューバンド

2009-02-16

谷口式レスキューバンド

2月14、15日と宇奈月方面遭難対策協議会と合同で救助訓練を行ったのですが、16日は消防署員を講師に迎えて、救急処置の講習会を行いました。講習会の後、富山県警山岳警備隊の谷口隊員考案の谷口式レスキューバンドを朝日岳方面遭難対策協議会でも製作したので、それをお披露目しました。

ということで、このサイトでも谷口式レスキューバンドのご紹介。以下、谷口式レスキューバンドのことを谷口式と略します。

写真:ビレイループに取り付けたところ

遭難者にクライミングハーネスを装着し、谷口式のスリング側をハーネスのビレイループに取り付けます。ヒバリ結びなどがよいでしょう。

写真:カラビナ側はレッグループに

次に谷口式のカラビナ側はハーネスのレッグループにかけます。

写真:肩を通して担ぎ上げるところ

ザックを担ぐように、谷口式に肩を入れて遭難者を担ぎ上げます。

写真:担いだ状態

谷口式と同様にして、スリングとカラビナのみをハーネスに装着して担ぐことも出来ますが、スリングのみだと肩に食い込んでかなり苦痛ですが、スリングにホースを被せることによりかなり快適に担ぐことが可能になります。

写真:スリングで簡易チェストハーネスを作る

さらに、手元にある装備を工夫することでヘリのホイストによる釣上げなどにも対応できます。ロングスリングを使って簡易チェストハーネスを作ります。

写真:ヘリ等の吊り上げ時の使い方

チェストハーネスを谷口式の途中のスリングにかけることで、安定した吊上げが可能になります。

最後に、県警警備隊谷口隊員直筆の設計図をアップしておきますので、興味のある方は製作してみてください。