朝日岳方面遭難対策協議会

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登山上の注意

自分の体力、技術に応じた山を選ぶ

入山前にトレーニングを行い、自分の体力、技術に応じた山を選び、体調を整えて、ゆっくりと余裕のある行動をしましょう。

登山計画書は必ず提出

安全な登山の実施や万一遭難した場合の早期救助のために、登山計画書を作成し、登山口の交番、警備派出所、最寄りの警察署へ登山計画書を提出するほか、家族、職場等へも連絡をいれておきましょう。

地図とコンパスは必ず携行

山域に応じて適当な地図を必ず携行し、要所要所で、コンパス等を使って現在地を確認するようにしましょう。もちろん、事前にそれらの使い方に習熟しておく必要があります。高度計やGPSの使用も有効です。

道に迷ったら

道に迷った場合は、「引き返すのが原則」です。引き返すルートが分からなくなった場合でも冷静になり、決して沢を下らず、尾根筋を登り、一般ルートを見つけましょう。どうしても分からない場合は、空からヘリコプターが見つけやすい場所(樹木に遮られない視界の開けた場所、雪渓の上や広い谷の中)に移動し、救助を待ちます。

雪渓の歩行は慎重に

夏場の雪渓は固く、スリップすると加速がついて止まらなくなるので、アイゼンを装着するか、足場が切ってあるルートから外れないようにしましょう。

落石に注意

登山道の岩場地帯や谷、沢筋での雪渓の登下降時には落石に注意し、石が落ちてきたら大きな声で「ラク!(落石の意味)」と叫び、周囲の人に知らせるとともに、落石の方向を見極め身をかわす方法を講じてください。

気象判断は確実に

雨やガス(濃霧)等の悪天候時の行動は、病気、道迷い、転落、滑落等の遭難発生のおそれがあります。前日に天気予報を聞いて気象判断を行い無理な行動を慎みましょう。